これ、探してくれないか?と言われて、小さなポーションを渡された。スタバのK-cupというのかなのポーションであり、専用のマシンに取り付けて使うものである。私もものは知っていたが、実物を使ったこともなかったし、どこで買うのかは知らなかったので、amazonで商品を探して、発注しておいた。
このような人たちに対して、具体的にはどのようなアプローチが考えられるか?という事を、先日の
リアル店舗の行方についての件の後日談のように考えている。この件はたまたま私がその場にいたから、解決したのであって、その場に私が居なかったら、あるいは、その人はその商品を諦めたかも知れないとも思うのである(都心部のように近所に実店舗でもあれば良いが、片田舎であるのでそんなものは無いのである)。
ネットでの検索には多少の技術を要する。例えば、商品名が分かっていて、それが有名な商品であれば、あるいは、それが販売元なり製造元なりに繋がる場合もあるだろうが、世にある品物全てに商品名が書いてあるわけではない。なので、その商品のヒントになるようなキーワードで検索をしたり、あるいは、その使用用途についての文言で検索をし、その検索結果から、さらに、二次検索を行うというような手順で探していく。結果はまさに様々であって、個人のブログなども検索対象になるし、玉石混合の状態で、結果が表示される。その方法や感覚は様々だし、検索上位にあるものが、必ずしも、最も有益な検索結果であるとは限らないことも長く使っている人ならわかるが、そうでない人にはそれが分からず、検索上位から順番の検索を余儀なくされる。それでは時間がいくらあっても足りない。
ここに感覚が生きてくる。例えば、Aという女優の出演したDVDを探したいとしよう。このAという女優は同姓同名の以下のような職業の人々で一定以上の知名度がある。
A(1)=女優
A(2)=AV女優
A(3)=作家
A(4)=大学教授
というような組み合わせだったとした場合を想定する。Googleで検索結果上位から、そのサイトを予測すると、
1.ウォキペディアのA(1)のページ(さらに、あいまい回避のページがアナウンスされていることも多い)
2.DMMのA(2)のページ
3.A(1)の公式ブログ(主に、アメブロ)
4.A(2)の公式ブログ(所属事務所や専属メーカの用意したものが多い)
5.A(3)の著作に関する紹介など
6.A(4)の研究実績などの紹介など
という具合続く。そして、ページ上部には、概ね、amazonの宣伝が入っていることが多く、その場合は作家の著作を紹介していることが多い。この場合、最も簡単な検索方法としては、A(1)というキーワードに「映画」「DVD」などのキーワードを追加する。昨今ではオートサジェストによって、よく検索されるキーワードが上位に上がるので、それを参考にしたりもする。
上記のようなことで、品物をネット検索することが多いように思う。その間には多くのショッピングサイトが表示され、そこから直接買うことが可能であるということは利用者にとって大変便利なことであるが、ここに何かリアル店舗の入る余地は無いか?と思っている。ショッピングサイトにはいくつかの弱点があると言ってよい。商品対する質問などについての受け答えをしていないサイトもある(あるいは、不便極まりない掲示板がある程度の貧弱な場合が多い)。代表のメール(ほとんどの会社がinfo@xxx.comみたいな。infoメールにしている)の他にsales@xxx.comのようなメールアドレスを用意し、雑多な商品に対する質問を受け付けるだけでも、売上は大きく変わるとは思うが、その為には人力に頼らざるを得ない部分が明らかに存在する。人件費の削減は費用削減のもっとも大きな方法ではある。しかし、その人件費が売上や利益向上に確実につながるなら、その人件費は削るべきではない。そして、リアル店舗側は商品そのものの陳列やメンテナンスに関わる人々にその点を委託できているという事で優位に立っているとは考えられる。
あるいは、商品紹介ページについてのフォームを変更するのも良い。定型のフォームでページ作りを行うというのは出品者側からすれば悪くないものではあるが、某大手ショッピングサイトの商品ページが新聞の折り込みチラシをモデルにしており、ネットでのブラウジングとは相性が悪いという事もある。比べて、amazonは商品が見やすく配置されていることが多いが、並べ替えの段階で想定外に探している商品が検索下位に下がる場合がある。
例えば、ABCという掃除機を探すとしようか。Googleで検索から、amazonや楽天のサイトに接続すると、その商品そのもののページに繋がる。しかし、ページ内で「価格順」などの順番に並び替えると途端に付属品やオプションパーツなどが検索上位に出てくる。当然、本体よりも消耗品の方が安いわけだから、それは表示方法としては正しい。しかし、「掃除機そのもの」の価格について、いくつかの売り手の比較をするときにはこのページは不便ではないか。人間に同じことを尋ねた時には、そのようなことにはならない。顧客がどのような意図でその点について尋ねているか?を理解して、人が処理できるからである。そのリアル店舗の体制をネット店舗との間にアダプタのように存在させることで、どちらにも良い効果があらわれるのではないか。
ネット店舗 <=> アダプタとしての部署 <=> リアル店舗
という繋がりを作ることによる強みがあるのではないか。アダプタとしての部署には両方の店舗からベテランを交換しつつ、どちらも経験がある担当者を配する事が望ましい。それは社内での教育訓練によって、人材育成をしていけば良い結果が得られるのではないかと考えられる。今現在もそのような考えで運営している店舗は少なくないとは思うが、もっと明確に役割を作り出すことによって、より良い人材が育成され、相互に良い効果が生まれるのではないかと考えられる。人は役割によって育つ部分もあるというのは私の持論でもある。
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