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片田舎で働く元システム管理者の日記 ver.2

日常の由無し事を書きつくっています。

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オフィス引越しと環境変化とシステム開発について-2

前回の続き。前回はある商材は組み立てて売るのが本当でメーカーはそうしているが、それを逆にパーツに戻していくことで、それが商品となって流通しているという話。前回、それに関するシステム化をいくつかの会社が取り組んだのだが、簡単に進まなかったと言う話だった。

そして、それは簡単に進まなかった。その原因としては前述の原因(つまりはプロセスとして逆であるということ)に加えて、「販売」「仕入」という観点で考える人が多かった事。売上を伸ばし、数字を大きくする事が力であるという考えである。「利益の追及」は大きな課題なのだが、そのことについて色々と言い出したのは不景気が大きい原因となっている。大手企業であって、内部留保が巨大な企業や健全な経営を行っている会社はそれほど多くは無いのだ。借り入れ等で資金繰りが行われているなど、財務諸表をよく見れば判る話だが、業界的に企業では無く、商店の感覚が抜けきれない人々が多い業界ではそのような理屈はそう簡単には理解されない。だからといって、そのまま放置しているわけには行かない事は判っている。じゃあどうするのか?という話が多く発生した。そこでいくつかの会社は対応を考えて、自分たちのやっている仕事を電子化することを始めた。結果、いくつかの会社でそれなりの成果が出た。しかし、それは「ある程度の諦め」を含んだものであって、その品物の来歴を完全に追うことは困難だということ。

100個の棚があるとして、その棚をばらすとする。ねじを外し、ナットを外し、棚板とその他の部材に戻す作業で完全にナット一本までの本数を管理する手間というのを考えてみると判る。速度を求められるとき、その作業はそれほどには簡単なモノでも無い。ナットやネジが一本ぐらい無くなることはあり得る話だと想像が付く。それを無くさないために多くの手間を取るのだけども、その手間が大変に膨大なものになって来るので、そこまではしないというのが現場の話ではある。この対応策が前向きでは無いという考え方はあるが、逆の発想をすれば、無くなる可能性を見越して、いくつかの部材を多く用意しておく方が、作業時間の短縮に繋がる可能性があるという事でもある。解決策は別にあると言うことであるし、同一方向からの管理態勢の強化では無い解決策があるのだと思ってる。この別方向の解決策を考えるというのは有効で自動化出来ないと思うことがこのタイミングで自動化出来る事例は多数存在する。

そして、人間は両手でそれを調整する。しかし、コンピュータにはそんな機能は無い。考えるコンピュータは未だに完成を見ていない。恋愛をするプログラムを完成させるのは無理ではない。それは恋愛を方程式的に表現できなければならない。それは不可能である。人間のの脳で判断していることを完全にコンピュータで再現は出来ない。それは勘や予感と呼ばれるものである。そんな勘や経験を完全に再現するのは困難すぎる。そして、五体満足である場合において、手足の動きは機械にはそう簡単にはそれを再現できない。これは思考パターンとその結果両方が人間の柔軟性や経験、勘などには遠く及ばないという事を意味する。その点について解決することは困難だが、その答えを出すためのヒントとなるデータを大量に効率的に整理し、提示する機能においてのみ、コンピュータは人間を凌駕する。そこを強化する。そして作業として人間が行っていたことを最大限置き換える事で作業時間を短縮し、出来た時間で別の作業や別の思索や施策を行うことで生産性を上げるというのが基本線である。

上記のような事を考えた上で、今回、私としては別方向のアプローチをギリギリまで取らずに管理するという作業を徹底する方向のシステム設計をしている。これは一つの挑戦だし、関わる方々に一時的に大きな負担を強いる事になる可能性は高いが、一度、その方向で限界に近いところまで進めて、どうしても出来ない部分については別途の対応を行う予定として、既に決定を得た。まずは、6月末までに全ての要件定義を始める予定。この件については私なりの考えを書き留めて、次の仕事に生かす意味を込めて、通常のドキュメントとは別にブログやSNSに考えを書いてみることにする。流行している手法をいくつか新たに加えて行くことにもなる。完成すると網羅的に在籍する会社の業務を管理するERPパッケージとして完成を見るように思う。そして、それは同業他社へも再び出すことが出来るだろう。

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オフィス引越しと環境変化とシステム開発について

オフィスが変わった。転職したわけでも無いし、経営者(自営業者)でも無い。諸事情で支店への期限出向を受けて、しばらく支店へ出社することになる。場所はそれほど遠くも無い。自動車で15分ぐらいであろうか。さほどの時間は掛からない。自転車でもよろしい距離である。

この支店は発足時、建物は既存の建物を買い取ったが、内部のレイアウトや配線、設備設計などについて私が担当した建物で自分としては割とよく出来たと思っていて、4年ほど前の時点で無線LANの導入、IP電話の導入など色々と手を入れていた。ぼちぼちの設備になってはいる。苦労なく入れるものと思っていたものの気が付いたところがそのオフィスに勤務する人々のレイアウト変更などで私が設定したものはだいぶ無駄になっているようなところもあって、それらを正しつつという事になるのでは無いかと思われる。

勤務地を変えることは別に悪いとは思わない。私自身、自分の端末があればベターだし、自由に使える端末とネット回線があれば、仕事の7割ぐらいは事足りる。大げさな話では無く、ノマドワーク(最近、この言葉も微妙になってきましたね)も出来るだろう。特にそれをしたいとは思わない(気晴らしには良いかもしれないが)けれど、そういう環境を作っておいたことは、今回の場合は良い影響があったように思える。

今のところ、三ヶ月で何とかしてくれ(というのは、いろいろな面の見直しなど)と言うことだそうだが、私としてはそれはそう簡単では無いと思えるのだ。仕事のスタイルは固定された定型業務だけで成り立つわけでは無い。極論で言えば、マニュアル化された定型業務こそが最も効率良いのはわかっている。それは人材派遣会社がよく使う方法で、出来るだけ、定型化し、マニュアル化することによって、人間を入れ替えながらでも現場が廻る事が良いとされる。しかし、それは常勤者居ない場合であり、実際にはそう簡単には行かないというのが正直な感想である。

人間味で乗り切れる事は世の中にいくらでも転がっている。これほど様々を自動化、機械化しても、対面販売の店が主なのは設備投資的な問題だけでは無い。全部が自動販売機のスーパーが出来たが潰れたと言うこともあるし、完全な無人化には今のところ至っていないというのが流通業界の答えでもあり、一定以上の規模を出せないお店については、従業員が顧客の名前を憶えておくなどの逆方向のサービスによって、利益を上げる店も少なくない。どちらか一方が正しいと言うことでは無い。しかし、片方へと傾く必要もあるまいし、最適解は社会情勢や地域性によっても大きく異なる。というのが、私の持っている感想ではある。

そして、それはシステム開発の現場においてもある程度当てはまるのでは無いかと思えるのである。ある業界向けのシステムを開発とメンテナンスを続けている。この仕事が今の業務の3割ぐらいを未だに締めているのは、ヒューマンリソースの問題もあるが、何よりも、最初に小さなシステムから始めたことが大きい。最初は以下の要件を満たしたシステムであった。

1)伝票発行
2)伝票記憶
3)伝票修正
4)日付別集計
5)取引先別集計

の5点である。この程度であれば、多少の知識がある人ならエクセルだけでも作れるだろうし、アクセスを使って作る、ファイルメーカを作って作るなどの選択肢もあるだろう。または、書店でいくつか本を買ってくれば、その動作速度や安全性や安定性を考えなければ、多少便利な作り方をしても一週間程度で作れるだろう。SE、PGと名乗る者ならば、一日、二日の仕事であろう(クオリティを問わなければ)。

これにクオリティや業界慣習を組み込んだモノを作った。業界慣習については同業他社も含めて、いくつかの会社にご協力をいただき、また、各所に必須の設備との連動についても可能なモノであることが必須とされた。そちらの設備関係の業者ともやりとりを繰り返し、そうして完成したシステムは昨今のネットワーク化についての対応がその時は考えられておらず、昨今の事情を鑑みて、ネットワーク化、他拠点対応などの処理も加えられて、大きなシステムとなり、一昨年、昨年のメジャーアップデートでそのシステムはある程度の完結を見たと言って良い。新システムでは上記の機能に加えて、

1)顧客管理機能
2)請求書管理発行
3)在庫管理
4)担当者別、車輌別、地域別などの各種パラメータによる集計機能
5)DM発送機能(宛名印刷・Eメール発送・FAX送信)
6)自動現金支払機との連動

などの機能を加え、ネットワーク対応などを行った。このシステムはある業界に特化しているが類似の業界については簡単なカスタマイズが可能になっている(伝票や帳票などはフリーデザインで作れる)。しかし、一部でそれが対応できない商材があり、その商材の取り扱いについて、いくつかの商流がある中で交流はあるが、その商流に特化したERPは長く開発されてこなかった。その商流の商品は日本が世界に誇る商品であるし、多くの人が関わっている業界でもあったし、考え方は他の商品と何の変わりも無かった代わりにその行き先については国内だけに留まらず、生活に密着していたし、必要不可欠な商材であったと言うことでもある。そこにメスを入れるのは容易ではなかった。同様の「プロセス改善」には日本を代表する大企業も挑戦し、なかなか、成果が上がらないと言う状況を前職の関係から少しばかり耳にしていた事でもあった。「メーカー」側はパーツを集めて組み立てる。私が関わっている側はそれをもう一度、パーツに戻して行く作業であり、そのパーツに戻ったモノ、または、途中のモノは世界レベルで見れば十分に価値あるものであったから。

続きは明日に。時間が足りない。

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ブログの引越しを継続中

ブログの引越しを決意した。というのは、「はてな」という会社についての疑問もさることながら、昨今のはてなダイアリーのダメさ(接続の速度や機能面)とはてなブログを推しているわりには長くはてなダイアリーを使っていた人々への対応があまり妥当とは思えないということでもある。動作が早く無駄な機能が多くないシンプルなものを探してきた結果。忍者ブログを思い出したのである。

実は、前に、忍者ブログを書こうとしたがやめたのである。その時は別のブログサービスを使っていたわけだが、そのサービスが無くなったので、乗り換え先として幾つかあった中から、はてなダイアリーを選んだということにすぎない。当時、Twitterのまとめなどがうまく動くブログがそれほど多くなかったこともあり、そうなったわけだが、よく考えれば、twilogに登録しているので、Twilogで私のIDを入れればある程度はログを追えるのである(ご存知のかたはそれで良いと思った)。

近頃では自分で文章を書くことが減った。月に5回程度。あとは他のSNSに書き散らしている方が多い。良いことか悪いことかは別にしてそのスタイルを突如完全に変えるということもあるまいが、今までよりは少し書くことが増えそうな理由がある。当然、一昨年の結婚、第一子誕生も大きいが、仕事の面でも、現在、期間限定で支店での作業を行なっている。環境を変えると気付きが増える。それまで当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかったこともあれば、驚くべき結果になることも少なくない。自分自身でびっくりするというのはまさにこのことではなかったか。人間を変えるにはどうすれば良いかの答えはそこにあり、

「環境を変える」
「時間の使い方を変える」
「人間関係を入れ替える」

ぐらいしか、大きく人を変える方法は無いのだと思っている。そのことについて今回思い知ったのである。こうして、私はブログを乗り換え、そして、新しい一歩を踏み出そうと思ったのだ。過去の日記の移行については別の手立てを考えている途中であるが、今は、サイドバーのリンクでお読みいただけるはず。ゆるゆると書き連ねるブログが長く続けばと思う。そして、ひとつの成果が上がり、私自身も大きく変化できることを想像している。

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プロフィール

HN:
filemente
性別:
男性
職業:
シス管(半分引退)/パチプロ(廃業)/総務経理系の管理部門(現職)
自己紹介:
田舎で一人、中小企業で、システム管理をしているはずが、いくつかの僥倖もあって、ちょっとポジションが変わったことだけ付け加えておく。格別の特徴は無いが、体型は完全なメタボリック体型である。近頃、とみに体重が増えた。また、歳を重ねる毎にアレルゲンが増してもいる。

学生時代から、バイトも含めて、随分と様々の職種をこなしてきたが、偶然にもシステム屋をしている。向き不向きでいうとそれほど向いているとは思わないが、それでも食い扶持を稼ぐためにはしかたがない話なのかも知れない。

結婚をした経験があり、独り身であったが、こんなメタボなバツありのところに遠いところからわざわざ嫁に来てくれる奇特な女性があった。よって、独り身では無くなった。二人身である。二人分の食い扶持のために働き続ける所存。止まらぬ汽車はまだまだ進むのである。

更に、娘まで授かってしまったので三人で暮らしている。家族となった。元来子供好きだったが、半ば諦めていたのでこれもまた僥倖である。家人には頭が上がらない。

というところで、更に、転職と転居を思い切ってしまったので、同じ片田舎であっても、南から北へ移動した。それは良いことかどうかはこれから答えが出るのではないか。

あと、システム管理者以外の業務が主なので「元」システム管理者になった模様である。

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