2月が早くも終わろうとしている。なんということか。先日、正月を明けた気がしていたではないか。自分でもカレンダーを観ながら瞠目したところである。「2月は逃げ月」などという日数が短い事でもあるし、正月月明けのバタバタが一段落し、3月の決算や官公庁の静けさもある。「28(ニッパチ)は暇」というのはどのような業界にもある程度当てはまるのではないか。
そんなわけで、この生活にも終わりが近い。私自身の出向期限がそろそろ切れようとしている。私が昨年のGW明けに移動してきたこの支店から、本店に戻るということである。私は自分の邪魔さえされなければ何処でも良いのであるが、そうは言っていられない事情もあって、組織的な運用の問題が多少出てきたことでもあった。
いくつか責任者を務める部署や組織があるので、そこに戻って欲しいと言う声は前からあったが、同じ社内の直ぐ近所の場所に移動しての作業は必須のものであったと言って良い。そこには移動しなければ見えない物が多数あり、移動しなかった場合のコストは計り知れなかったのである。
このような世の中になって、直接に合って話をすることや現場を訪れるコストは決して安いモノでは無い。それらのコストを吸収できるだけの利益を産み出さなくてはならない。自分自身の値段を考えて、その値段に見合った仕事をすれば良いとは思うが、自分の値段の計算を出来る人はそれほど多くない。貰っている月給だけが自分のコストでは無い。それらも含めて、しっかりとした計算をした上で自分のコストを割り出せば良い。
私自身で言えば、派遣火消しSE時代(傭兵時代などと言っている)頃から、自分の手取りに対して、二倍~三倍ほどを自分のコストであると見なしてきた。特に派遣業では上流の搾取は相当な金額になるということは知らなければならない。例えば、派遣されている時に一日が2万円の人が居たとすると、それを依頼した会社はその倍近い金額(又はそれ以上)を派遣会社に払っていると思って問題無い(会社にもよるとは思うが)。職種によっても異なるので、それはそれぞれの方法で計算すれば良いとは思う。
こう言った考え方は正しいかどうかは別にして、自分自身のコスト意識を持つことによって、ムダなことはしなくなるし、整理して考えるようになるので、プラスになる部分が大きい。このような説明は人事考課と合わせてされるべきで、私は人事考課担当として人事考課をするにあたって、この点については、毎回、面接時に説明することにしている。
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